日進工具(株)仙台工場
髪の毛に文字を彫ることだってできる
日本が世界に誇る、精密加工のパイオニア
精密加工に欠かせないエンドミル。金型や部品加工では穴を開けたり表面を削ったりするのに使用される切削工具で、日本だけでなく世界中のものづくりを支えている。太さや形状は種々雑多。約1万種もあると言われている。
仙台工場はその中でも特に超極細の小径工具(小径とは直径が6㎜以下のもの)の製造を得意としており、ものづくりの現場での微細加工を可能にしている。小径エンドミルのシェアは約35%。世界ではじめて製品化した刃径100分の1㎜や100分の3㎜の超極細エンドミルは、髪の毛の表面に文字を彫ることもできるほどの性能を誇っており、医療やバイオなどさまざまな先端技術分野で活用されている。
仙台工場に入ってすぐのエントランスホールにあるショーケースにはエンドミルの製品見本がずらり。しかしそれはほんの序の口。見学用に整備された通路から窓の向こう側を覗くと、そこには「ものづくりの現場を支えるものづくり」の様子を間近に見ることができる。
スマートフォンやiPadなど、どんどん薄く、持ちやすくなる日常で最も身近な精密機器。その加工に使われているのがエンドミルだ。現在は、強度の高い材質のものもきれいに削れるダイヤモンドやCBN※を使ったエンドミルを生産している。
※立方晶窒化ホウ素。ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ物質で、熱に強く、硬質材料の切削にも向いている。
さらに薄く、さらに硬く
時代の潮流に合わせた開発を
エンドミルは身近な携帯端末の製造にも用いられている。

時流をいち早くとらえ、製品製造をしっかりサポート。

COLUMN
見どころスポット
微細加工の原点はココ!
海外には製造拠点を置かず、“Made in Japan”にこだわってものづくりをしている。当初は鉛筆削りの中にある刃の部分を作っていたが、現在は精密な微細加工を可能にするエンドミルの製造に完全にシフト。工場のエントランス部分には創業当初使われていたマシーンが展示されている。
DATA
従業員 106名(男性89名、女性17名/仙台地区)
※受付は、電話、またはHPからお申し込み下さい。
※受け入れ時間応相談。
022-344-2201
〒981-3408 黒川郡大和町松坂平2-11
(仙台北部中核工業団地内)
60年の歴史を 見守り続けた 研削盤第一号です。



